アフリカでも遂に独自のSBASシステムが運用開始
12 / 10 / 2020
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「アフリカ・インド洋のためのSBAS」プログラムの一環として、アフリカむけのSBASのオープンサービスが、アフリカ・マダガスカル航空航法安全庁(ASECNA)によって、いよいよ開始されました。プロジェクトのバックボーンは、ナイジェリア通信衛星株式会社によって管理され、ナイジェリアの通信およびデジタル経済の連邦省によって監督されたNIGCOMSAT-1R衛星です。技術はEGNOSシステム、欧州委員会が管理し、欧州GNSS機関(GSA)が運営し、ESAが開発したEUのSBASをベースにしています。その他の欧州の関係者には、プロジェクトのために専用のシステムテストベッドを作成し、CNESとASECNAをSAGAIEネットワークでサポートするタレス・アレニア・スペース社が含まれます。
本サービスでは、ガリレオやGPSのコンステレーションを補強することで、サブメータまで精度を向上させるとともに、電波の到達範囲や信頼性を向上させることが可能となります。このナビゲーションサービスの高度化は、アフリカ経済、特に航空産業だけでなく、マルチモーダル輸送や量販店への応用など、様々な分野で大きな効果が期待されています。しかし、その一方で、2024年に予定されているSBASシステムの付加価値を実証するための航空会社パートナーとの協力を最重要視し、システムは大規模な試験を完了しなければなりません。その他、公共警告システムのテストや精密測位機能のテストなど、注目すべき項目が議題となっています。