タレスとエアバス、第2世代ガリレオ衛星の最初の12機を製造
11 / 07 / 2021
European news
European Space Agency (ESA)は、欧州委員会を代表して、イタリアのThales Alenia Space社とドイツのAirbus Defence & Space社に、第2世代(G2) ガリレオ・ナビゲーション・システムの「バッチ1」を構成する12機の衛星を設計・製造する、総額14億7000万ユーロの契約を発注した。
これらの第2世代衛星は、軌道上の第1世代衛星26基と、今年末から打ち上げられる「バッチ3」衛星12基に加わる。「バッチ3」衛星は、すでにESTECでテストされている。
これらの衛星は、前世代の衛星と比較して、以下のような多くの改良がされている。
- 衛星を打ち上げ軌道から運用軌道に乗せる電気推進システム
- 衛星の性能を相互に確認し、地上局への依存度を下げるための衛星間リンク
- 改善されたナビゲーションアンテナ
- 原子時計の改善
- アンチジャミングおよびアンチスプーフィングシステムの更新
European Union Agency for the Space Programme(EUSPA)は、ガリレオの第2世代衛星が既存のサービスを強化し、すべてのユーザーにサブデシメータの精度を提供することを期待している。
最近締結された契約はこれだけではなく、欧州の宇宙産業で地上基盤開発に重要な役割を果たしているGMV社は、ガリレオG2コンステレーションの展開を、衛星から放出される高周波信号、マルチパス、干渉の観点からテストするために使用されるガリレオコンステレーションシミュレータの供給を主導することになっている。
Thales社は、G2ガリレオ衛星に搭載されている新技術を最大限に活用することを目的とした、新しい高度軌道決定および時間同期(ODTS)アルゴリズムの開発を受注した。