ガリレオ受信確認リンク – 救命サービスに新機軸が1つ加わる
09 / 04 / 2020
1月21日から、ガリレオ受信確認リンクサービス(RLS)がライブ公開されています。GNSS for #EUProtect」イベントで実証されたように、サービスの性能は期待した通りであり、ビーコンの起動後、受信確認リンクの受信にわずか4分半しか要しません。GSAのガリレオサービスプログラムマネージャーであるロドリゴ・ダ・コスタ氏は、「ガリレオシステムのループ遅延は99%の確率で15分未満で、エンドツーエンドのループ遅延は30分未満です」と述べています。
この機能は現在ガリレオのみが提供しているもので、宇宙空間におけるガリレオ航法信号(I/NAV E1B)をベースにしています。遭難信号の受信を確認することは、緊急事態の真っ只中に身を置いている人にとって、大きな心理的な後押しとなるでしょう。さらに、このサービスは救助隊にとっても非常に重要であり、救助隊がより良い緊急任務を計画することができるようになります。
RLS に加えて、ガリレオは eCall と E112 緊急応答システムの提供においても重要な役割を果たしています。前者は特殊なビーコンを必要とし、国を越えた状況用に設計されていますが、後者の2つの技術は、より堅牢なインフラを持つ人口密集地での使用のために、スマートフォンとの互換性を持たせるために開発されました。
“ガリレオとEGNOSは、2020年から2025年の時間枠で少なくとも1万人の命を救うことに貢献します。例えば、Galileoと互換性のあるeCallで、緊急対応時間を最大50%短縮することで、死亡者数を4%、重傷者数を6~10%削減することができます」と、GSAの市場開発責任者であるFiammetta Dianiは述べています。