GNSSがヨーロッパの列車管理事業者をサポート
12 / 10 / 2021
European news
安全で効率的な鉄道インフラの構築を目的とした欧州連合（EU）のプロジェクトである欧州鉄道交通管理システム（ERTMS）の枠組みの中で、列車の定位能力を向上させるための重要な一歩となる取り組みが行われた。GNSS、オンボードセンサー（例：慣性ユニット）と情報（例：地図）とを統合した列車定位オンボードユニット（TLOBU）の開発が重要な前進となっている。
鉄道を走るすべての列車の正確な位置を把握することで、効率的な交通管理が可能になる。また、列車に乗っている人も、駅で待っている人も、遅延が発生した場合の正確な情報を得ることができる。
エアバス・ディフェンス・アンド・スペース社が開発したこのコンセプトは、もともと航空環境での使用を想定したもので、現在は鉄道業界への適用を検討している。
TLOBUの最終的な目標は、現在のローカリゼーションシステムを置き換えることであり、それによって欧州におけるERTMSの開発を加速させることである。